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「Present」という言葉には、「贈り物」という意味だけでなく、「今、現在」という意味があります。

菓子屋 Presentという名前には、「今、ここに存在する」ことを大切にしたいという想いを込めています。

日々仕事をしていると、売れるものや求められるもの、効率や正解に意識が向きがちです。
でも、誰かの正解をなぞるだけではなく、自分が何を感じ、何を良いと思い、どう在りたいのか。
その感覚を置き去りにせず、自分自身がちゃんと「ここにいる」仕事をしたいと思っています。

お菓子を作ることも、お店を営むことも、ただ商品を作って届けるだけではありません。
味や食感を考えること、素材を選ぶこと、包み方を考えること、皆さまと言葉を交わすこと。
その一つひとつに自分たちの感覚や意思があり、その積み重ねがお店そのものになっていくのだと思います。

だからこそ、私たちが届けたいのは、食べたときに、その向こうにいる作り手の顔や存在がふっと思い浮かぶようなお菓子です。
「この人が作ったお菓子だから食べたい」と思ってもらえること。

それは味が美味しいということだけではなく、そこに込めた考えや感覚、人柄まで含めて受け取ってもらえることなのだと思います。
自分たち自身がちゃんとそこに「いる」お菓子を作り、それを手渡していきたいと思っています。

そして、私たちが「今、ここにいる」ように、お客さまにも、お店を訪れる時間や、お菓子を食べるその瞬間を楽しんでもらえたら。

過去でも未来でもなく、今ここに存在する自分をいかして生きること。
そんなあり方を大切にしていきたいという想いから、「菓子屋 Present」と名付けました。

少し前までの私は、「何か特別なことを成し遂げなければ」「何者かにならなければ」と、いつもどこかで自分に足りないものを探していたように思います。
でも今は、何者かになることよりも、自分自身がちゃんとそこに存在している仕事ができること。 それは、とても幸せなことなのではないかと思うようになりました。

そして、子どもが生まれてからもうひとつ感じるようになったことがあります。
大切な人が、ただそこに存在してくれている。
そのこと自体が、何よりの贈り物なんだと思うようになりました。
そう思えるようになってから、何かを成し遂げていなくても、何者かになれていなくても、今ここにいる自分自身のことも、以前より少し許せるようになりました。

Present=今、現在。

Present=贈り物。

「今、ここに存在する」ということと、「贈り物」という一見違うように見える二つの意味は、実はどこかで繋がっているのかもしれません。

そう考えると、普段何気なく「贈り物」という意味で使っている “Present” という言葉が、少し特別で、とても素敵な言葉に思えてくるんです。

この言葉に私自身が支えられたように、 菓子屋 Presentのお菓子を食べる時間が、誰かにとって自分自身を少し大切に思えるきっかけになったり、日々を生きる中でそっと心を支えるものになったりしたら。

たった一人でもいい。
必要としている誰かに、そんな「Present」を手渡していけたらと思っています。
 
菓子屋 Present (菓子屋プレゼント)
東京都大田区西馬込2-18-17